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お礼状の連名の書き方
お礼状は縦書きが一般的ですから、宛名と署名を縦書きで書く場合について説明します。
お礼状の「宛名」を連名で書く
例) 夫妻に宛てて書く場合
恵子様
まず右に夫の氏名を、その左に妻の名前だけを書きます。妻の苗字は省略しますが、両方に敬称の「様」を必ず付けます。この書き方は、封筒の表書きでも手紙文の後付けでも同じです。
なお、宛名書きでも手紙文の本文と同様に文字配列の美しさを大切にすべきです。苗字と名前の間や氏名と「様」の間にわざわざスペースを入れる必要はありません。苗字と名前がどちらも2文字以上の場合は、「様」も含めてすべての文字を均等配列にしてください。
御奥様
特に親しい相手でない場合は、相手の妻の名前を書かない古くからの習慣があります。その配慮をする場合は、「御奥様」(おんおくさま)と書きます。
例) 一家全員に宛てて書く場合
夫、妻、子供のように3名以上の連名で書く場合は、このようになります。すべてが2文字の名前であれば、正確に配列するのは簡単です。しかし、文字数の異なる複数の名前を宛名書きで美しく配列するのには、文字レイアウトのセンスが必要です。
この例の場合、1文字の名前の前(または前後)にアキを入れるしかありませんが、字間を広げ過ぎたり詰め過ぎたりすると、文字配列の美しさを著しく損ないます。字並びに気を取られて、氏名の文字本来の美しさをおろそかにしないよう気をつけてください。
手紙文の後付けで連名の宛名を書く場合は、スペースの制約を気にする必要はありません。しかし、封筒の表書きでは3名までが限度です。連名数をそれ以上増やすと、バランス感覚に欠ける不細工な表書きになってしまいます。そういうときは、代表者名だけを書いて家族の氏名を省略し、代わりに「御家族様」と書いてください。「御家族様」は、手紙文の後付けで使用しても構いません。
例) ビジネスレターの場合
ビジネスレターで連名の宛名を書く場合は、文字の大きさには特に気をつけてください。この例では、部署名と役職名を小さく書き、会社名を住所よりも大きな文字で、氏名と「様」をさらに大きな文字で書きます。
宛名の対象者が多過ぎる場合は、「御一同様」とします。
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お礼状の「署名」を連名で書く
例) 夫婦が連名で署名する場合
恵子
まず夫の氏名を書き、その左に妻の名前だけを書きます。妻の苗字は省略します。この書き方は、封筒の裏書きでも手紙文の後付けでも同じです。
例) 新婚夫婦が連名で署名する場合
結婚祝いのお礼状などで署名するときは、このように妻の旧姓も書き添えます。手紙文の後付けに書く場合は、括弧閉じが本文の行末と同じ高さに来るように書き、署名の位置が高くならないように気をつけてください。
例) 一家全員の署名を書く場合
夫、妻、子供のように3名以上の連名で署名を書く場合は、宛名書きのときと同様に、文字バランスに気をつけてください。この例では、名前が1文字の「高橋 誠」の文字バランスを最初に整え、それを基準にその他の名前をレイアウトしています。
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